太陽光発電のO&M【メンテナンス費用や維持費用の相場】
太陽光発電一括見積もり 最新のお問い合わせ状況一覧
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- 2018年11月03日:兵庫県姫路市から太陽光発電の価格見積依頼を頂きました!
- 2018年10月28日:静岡県浜松市から太陽光発電の価格見積依頼を頂きました!
- 2018年10月20日:山梨県甲府市から太陽光発電購入の価格見積依頼を頂きました!
- 2018年10月16日:愛知県小牧市から太陽光発電ローンの価格見積依頼を頂きました!
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- 2018年10月07日:熊本県熊本市から太陽光発電購入の価格見積依頼を頂きました!
- 2018年09月25日:茨城県つくば市から太陽光発電購入の価格見積依頼を頂きました!
- 2018年09月08日:愛知県津島市から太陽光発電購入の価格見積依頼を頂きました!
- 2018年09月01日:熊本県熊本市から太陽光発電購入の価格見積依頼を頂きました!
- 2018年08月21日:山梨県南アルプス市から太陽光発電清掃の価格見積依頼を頂きました!
- 2018年08月09日:愛知県知立市から太陽光発電購入の価格見積依頼を頂きました!
目次
②O&Mのサービス内容や相場は?
②-1 駆け付け対応
②-2 点検
②-3 遠隔監視
②-4 パネル洗浄
②-5 雑草除去
②-6 保険や補償
①太陽光発電のO&Mとは?保守点検との違いは?
太陽光発電の普及がひと段落した昨今では、新たなビジネスモデルが誕生しつつあります。
それは「O&M」というビジネスモデルです。
М&AやM&Mと言った言葉は聞いた事があると思いますが、O&Mとはどういった意味なのでしょうか?
太陽光発電における「O」は「operation(オペレーション)」で運転管理という意味
太陽光発電における「M」は「maintenance(メンテナンス)」で保守点検という意味
になります。
両者を合わせて太陽光発電システムを設置した後の運営や保守メンテナンスを業者に委託するという意味です。
具体的には、O&M事業者が日々太陽光発電に異常がないか監視し、異常を検知すればメンテナンスマンを派遣して修理をして、最大限発電出来るような体制を整えてくれます。
ただ、実際は広域の意味で使われ、上記の様に全てを任せるのか、保守点検だけを委託するのか、はたまた遠隔監視だけを契約するのか様々です。
ちなみに、この業界でのO&Mと保守点検の違いは、
太陽光発電所の安全確保をする保安点検を「保守点検」
太陽光発電所の発電を初期の状態で維持させるのを「O&M」
と呼びます。
②O&Mのサービス内容や相場は?
業者によってサービス内容は様々ですが「駆け付け対応」「点検」「遠隔監視」「パネル洗浄」「雑草除去」「保険や補償」を行います。
先ほども書いた通り、全てをパッケージにして販売している業者もあれば、点検だけという様なプランもあります。
また、月々の保守料金やトラブルのあった都度事に依頼するというケースもあります。
まあ プランの問題は業者に確認して頂いた方が良いですね。
ちなみに政府が発表した、平均のメンテナンス維持費用は
1kWあたりの家庭用で年間4,000円
1kWあたりの産業用で年間5,000円
が相場とされておりますので、パッケージでこれよりも下で契約が出来るなら合格と言えます。
または、年間売電金額の5%~8%ぐらいに抑えると良いとも言われております。
以下各項目事に相場や解説していきます。
②-1 駆け付け対応
10kW未満の家庭用で個別で依頼する場合の費用は、1kWあたり2,000円+部品代が相場です。
ただし、基本的には10kW単位で試算することが多いので、20,000円+部品代はかかります。
トラブルが起きたら、作業員が目視とツールで原因の特定をして迅速に修理します。
業者が大体設けている訪問までの時間は早い業者で1日、一般的な業者で3日、遅い業者で5日以内に分かれます。
ちなみに、駆け付け修理の故障の原因の7割はパワーコンディショナーと言われています。
「放熱ファンの加熱」「落雷での避雷針素子の燃損」「ジャンクションボックスの燃損」と言った外的要因がやはり多いです。
②-2 点検
測定方法 | 調査の内容 |
---|---|
IV特性測定 | 電流電圧の測定調査 |
絶縁抵抗測定 | 漏電の有無を調査 |
EL検査 | パネル内部をレントゲンの様に撮影して発電状況の調査 |
高精度IR調査 | ドローンを使った表面温度の調査 |
電路探査 | 半田接合部の不良調査(クラスター断線の有無) |
点検は駆け付け対応と同じく、10kW未満の家庭用で個別で依頼する場合の費用は、1kWあたり2,000円が相場です。
ただし、基本的には10kW単位で試算することが多いので、20,000円前後はかかります。
目視点検で一般的に行われる場所は「パネル」「パワーコンディショナー」「架台」「ケーブル」「排水設備」「モニタリング設備」「接続箱や集電箱」「キュービクル(50kW以上の場合)」です。
目視点検は何処の業者を使っても、さほど違いがありませんが、重要なのは内部点検です。
上記の表に内部点検の簡単な調査内容を記載してますが、「IV特性測定」と「絶縁抵抗測定」という2種類が基本調査です。
点検業務に明るい業者だと上記に加えて「絶縁抵抗測定」「EL検査」「高精度IR調査」「電路探査」をしてくれます。
業者にどの様な内部点検をしてくれるのか聞いて、基本の2つしかしないというところは意味がないので、委託するはやめましょう。
また、50kW以上の太陽光発電所はキュービクル式高圧受電設備(キュービクル)という、
6,600ボルトの電気を100ボルトや200ボルトに変える設備の入ったサウナぐらいの大きさの金属箱も調査も行います。
そもそも、50kW以上は年に2回の点検が義務となっているので必須ですね。
点検を忘れると売電停止措置になる可能性が高いので気を付けましょう。
50kW未満でも5年に一回は行った方が良いでしょう。
②-3 遠隔監視
日本の大手メーカーで取り付けた場合は、遠隔監視システムが標準でついてますので無料です。
業者によってはメーカーのシステムで監視してくれるとこもあります。
余談ですが、何故遠隔監視が必要になるのというと、50kW以上の一発電所あたり統計では年間で、「些細なトラブル250件」「確認が必要なトラブル20件」「駆けつけが必要なトラブル3件」
という数字があり、規模が大きくなればトラブルも多くなるからです。
②-4 パネル洗浄
10kW未満の家庭用で個別で依頼する場合の費用は、1kWあたり3,000円が相場です。
パネル洗浄については、基本的にはオプションとなるケースが多いです。
汚れの原因は本当に様々ですが、基本的に雨で落ちます。
パネルの表面も簡単に雨で落ちる設計となっています。
ただ、中には雨では落ちない汚れ等もあります。
鳥の糞や黄砂等が固まってしまった場合ですね。
その際は業者に依頼して洗浄してもらう必要があります。
基本的に身近で直流電気を扱うのは、電車と太陽光発電所ぐらいなので、資格のない自分で洗浄するのはやめましょう。
メーカーの回答も「自分でやるな!」と言ってきます。
ちなみに、2年間洗浄をほったらかすと10%程発電量が落ちると言われております。
②-5 雑草除去
10kW未満の家庭用で個別で依頼する場合の費用は、1㎡あたりで1000円~2000円が相場です。
以前にも雑草の話題に触れた事がありますが、都度O&M業者に頼むのは非常に効率が悪いです。
防草シートであれば、長期に渡って雑草対策になりますので、そちらが良いでしょう。
詳しくは「太陽光発電に雑草対策は必要?【防草シートの相場費用】」をご覧ください。
②-6 保険や補償
保険を個別で依頼する場合の費用は、
〇賠償責任保険が1kWあたり年間で100円が相場
〇火災保険は1kWあたり年間で400円が相場
〇動産総合保険は1kWあたり年間で800円が相場
となります。
大手O&M業者が行っている差別化として、継続的なパッケージプランや年間プランを契約すると独自の売電補償を付けてくれる業者もあります。
小規模ならコスパが良い業者でいいかと思いますが、大規模になればなるほど大手のO&M業者でないと、満足度は低いでしょう。
③トラブルが起きやすい箇所や原因
太陽光発電所は直流電力をパワーコンディショナーによって交流に変える事により、
一般家庭でも使える様になっております。
実はその直流電気は、電弧放電(アーク放電)と言って電極に差が出来ることによる放電現象が起こりやすいのです。
その放電が起こす熱によりケーブルや接続端子部分が燃損します。
また、燃損状態でなくても緩みがあった場合は、将来的に燃損になる可能性高いので、定期的な点検は必要です。
お客様がメンテナンス依頼をする場合の一番多い事例としては「発電量が下がったけど原因不明」というトラブルです。
発電量が下がる原因で多いのは「パネルに影がかかる」「パネルの内部劣化」が大半をしめております。
影がかかればすぐに分かりそうな気がしますが、季節やその日の天候によって影が出来る位置が変わるので、太陽光発電に詳しくない方だと何かと異常があったんじゃないか?という考えになるのです。
パネルの内部劣化の場合は、専門的な器具を使った調査方法が必須となります。
ちなみに、基本的に初期の頃から内的要因でパネルのトラブルがある場合は、同じ生産ラインで製造されているので、他のパネルもトラブルが起きやすいという状態になってますので、一度点検で異常が見つかったら点検のスパンを短くるのがベストです。
④O&Mの問題点
太陽光発電の歴史は古く、日本でも数十年前から研究や開発の実績があります。
しかし、太陽光が普及したのはここ数年で、O&Mが注目され始めたのは2017年4月の改正FIT法からです。
改正FIT法では、O&Mの義務となり様々な業者が参入しました。
そんな訳で「太陽光発電のO&M」という分野に限定してしまえば最近の話なのです。
新分野ではならではのトラブルとして、ちゃんと点検出来ないO&M業者というのも多く存在しています。
実は太陽光発電は、トラブルの原因が特定しにくいという特徴があります。
理由は「直流の電気」という事と「天候によって発電量が左右される」事があるからです。
O&Mのガイドラインはあるものの、まだ手探り状態で、確立したO&Mの手法というのが存在していないのが現状で、一年に満たないうちから撤退する業者も多く見受けれます。
太陽光発電所を1年間点検なにもやらず、ほったらかしにして、O&M業者に依頼をさせて「トラブルが何もなかったです!」
という様なところは絶対に手抜きをしています。
1年間放置したら軽度なトラブルは何かしらあるはずなので、点検作業を怠っている もしくはそもそも点検していないという事が考えれます。
しかし、「単価が安いから手抜き業者だ!」と安直に結びつけるのは良くありません。
太陽光発電のメンテナンスは50kW以上の高圧では責任問題が強く、調べる手間費がかかりすぎるので、一回で100万とかの請求は普通にあります。
しかし、50kW未満の太陽光発電所は、市場のパイも大きく、一度入り込めたら太陽光発電所がなくなるまでの付き合いとなるので、業者としては安定的な収入になり将来収益を計算した時に激安でO&Mをしてもメリットはあるのです。
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